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2013.05.03 Fri

憲法記念日

category:未分類
5月3日(Fri)

今年に入ってから、TwittrやらFacebookやらを始めてみたら、
ブログがずいぶんとお留守になっていました。

きょうは憲法記念日。
メディアでは一斉に憲法改正について取り上げています。
安倍総理は、憲法改正を夏の参院選の争点のひとつと
位置づけています。
憲法改正は、自民党結党の理念でもあります。
日本を取り戻す、すなわち日本人の誇りを取り戻す上で、
憲法改正は不可欠であると考えます。

そもそも日本国憲法の成り立ちについて、私たち日本人は
どこまで正確に認識しているのでしょうか。
恥ずかしながら、私は大人になってから知りました。
日本国憲法は、日本人が考え、日本人の手でつくったものなのか・・・
違います。
日本国憲法が作られたのは、日本が主権を回復する前のこと。
GHQの支配下にある中、当時の司令官マッカーサーの指示のもとに
つくられたものです。
問題は、この日本国憲法が主権を回復した後も、
結局66年もの間、まったく手つかずだったことだと思っています。
主権国家を謳った国で、自主憲法を持たないのは、日本だけです。
先進国、経済大国として、世界を牽引してきたはずの日本の実情がこれです。

そしてもうひとつ、自衛隊の位置づけの問題があります。
日本国憲法第9条には、戦争の放棄と戦力不保持、そして交戦権の否認が定められています。
政府の見解では、憲法は自衛権の放棄を定めたものではなく、自衛のための必要最小限の能力は、
9条でいう戦力には該当しないとしています。
憲法上、様々な制約がある中で、自衛隊は軍隊とは異なるものとして扱われていますが、
国際法上は軍隊と認識されされています。
なんともおかしな状態なのです。
自民党草案の国防軍という言葉に過剰な反応を示す方もいらっしゃるようですが、
国際法上、つまり日本人以外は、日本はすでに軍隊を持っていると捉えているのです。
このことを踏まえて考えれば、例え9条を改正したとしても、それは交戦国となることを
指すのではなく、自衛隊の位置づけを正しくすることにほかならないと考えます。

また日本が置かれている現状も踏まえて考える必要があります。
近年、新聞やテレビで、尖閣諸島や竹島をめぐる領海侵犯が報道されています。
しかし、領空についてはどれだけ知られているでしょうか。
去年一年間のスクランブルの回数を自衛隊が公表しています。
その数ざっと570回。
ロシアの戦闘機接近によるスクランブルが250回、中国は民主党政権になった
この3年間で3倍にも増え、300回以上にも上るとのこと。
そのほか台湾機などに対応して、航空自衛隊が緊急出動しています。
これは毎日どこかの戦闘機やらが日本上空付近を飛んでいることになるのです。
このような危機にさらされている中、攻撃を受けないと対抗することができない現行憲法、
日本近郊で、またはPKO等の派遣先において、手を携えている国が攻撃されても
見て見ぬふりしかできない現行憲法ははたしてふさわしいのか、
憲法改正を頭ごなしに否定する前に、しっかりと考えるべき事柄です。

私たちは普段、島国の呑気さもあってか、自分たちの生活が、ほかの国の脅威にさらされているということに
非常に無頓着です。
その呑気な国民を誰が守ってくれているのかということについても。
永久中立国であるスイスでさえ国防軍を備えていますが、これはすなわち、どこの戦争にも
加担をしないが、自国に危害を加える国には武力を持って、徹底抗戦するという意思表示であり、
その武力を示しているからこそ、侵略されないという側面もあるのです。
平和を守るために、領土、領海、そして国民の命を守るために、そして他国と対等に外交を行うために
必要な能力はしっかりと持つ、そして権利は明確に憲法に明記するべきと考えます。

そしてもうひとつ、どうしても記しておきたいのが、国家の捉え方です。
憲法は国家、すなわち政治家と公務員の暴走を抑制するものであって、国民を縛るのは大間違いであり、
自民党草案は国民を縛るためものだから、絶対に憲法改正してはならないと憚らない方々もいらっしゃいますが、
そもそも国家とは、国民と領土と主権を持って国家というわけです。
勘違いも甚だしい。
憲法とは、理想の姿を思い描き、それに近づくためのルールブックです。
それは誰をどう縛るというものではなく、政治家も公務員もそもそも一国民なわけですから、
全国民が憲法の後ろに見える理想の国づくりのために力を尽くすというものに他なりません。
当たり前のことです。
さらに行き過ぎた個人主義が問題として指摘されてきた昨今、震災での経験も踏まえて、
個人という価値観だけでなく、家族や地域や人と人とのつながりにも価値を置こうという概念を
盛り込んだものが、個人軽視であると受け止めるものの見方。
一体、そのように受け止める方たちは、震災を乗り切る、さらに復興への力と掲げた絆という言葉、
あのひたむきで尊い日本人の姿から、何を学んだのでしょうか。

私は自民党の結党の理念である憲法改正、教育改革といった柱に共感し、
自民党籍を持ちました。
この機会に、改めて多くの方とともに現行の日本国憲法について考えていきたいものです。


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2013.01.03 Thu

謹賀新年

category:未分類
1月3日(THU)


明けましておめでとうございます。
雪のないお正月だと思っていたら、
あっという間の銀世界。
さすが北陸、富山の冬ですね。

昨年も大変多くの皆様に支えていただいた一年でした。
この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

慌ただしい年末年始の合間に、去年一年を振り返ると、
本当に充実した年だったなぁと感じます。

私事で言えば、去年ようやく実働を伴った後援会を
立ち上げさせていただきました。
心強い仲間も増えて、今年の本格始動に向けて計画を練っているところです。

議会活動では、常に勉強勉強の一年でしたが、誠心誠意取り組ませていただきました。
春には、議会で取り上げてきた不育症の専門医相談窓口を設置させていただくことが
できましたし、秋には、3人以上の子供がいる多子世帯への保育料軽減措置実施という
知事答弁もいただくことができました。
そのほか、障がいのある方への就労支援、機会の確保等についても、
一定の提案ができたのではないかと思っています。
それらについても、視察等を快く受け入れ、たくさんのご意見を寄せてくださった
自治体や各種団体の皆様あってのものだったと、改めて感謝申し上げます。

そして何より去年は選挙の年でもありました。
県知事選や砺波、南砺の両市長選、南砺市議選、そして師走の総選挙。
お力添え賜りました皆様に重ねて御礼申し上げます。
国難と言われる時代、政治への信頼が揺らぐ中での選挙でしたが、
それぞれの選挙の応援をする中で、私自身も政治や地域の皆様と一層真摯に
向き合っていく重要性を再確認させていただきました。

たくさんの方の想いを形にすることが仕事です。
真っ直ぐに、妥協をせず、信念を貫く――。
初心を忘れることなく、新生自民党の一員として精進いていく所存です。
今年はさらに多くの方と活動をともにできることを楽しみにしています。
今後ともよろしくお願い申し上げます。




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2012.09.22 Sat

質問予定

category:未分類
9月24日10時から

予算特別委員会にて質問に立たせていただきます。

持ち時間は1時間です。

①職員採用等について

②少子化対策について

以上ふたつの大項目を予定しています。

傍聴のほか、ケーブルテレビでも中継していますので、
お時間がありましたら、ぜひ。

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category:未分類
奥野詠子後援会「詠桜会」設立のお知らせ


議会以外の場での活動にも、今後はより力を入れていきたいということで、
正式に後援会を立ち上げていただくことになりました。

詠子の詠に、選挙の時からイメージカラーとして使ってきたピンクにかけて
「詠桜会(えいおうかい)」という名前となりました。

設立総会は、10月6日(土)13時半から名鉄トヤマホテルで行います。
詠桜会の幹部メンバー予定者には、30代が多く、若い分だけ手探りではありますが、
まわりの皆様のサポートをいただきながら、私自身も同じ目線で二人三脚活動していきたいと
思っています。

また設立総会当日には、第二部として14時半から富山グラウジーズの黒田祐代表の特別講演、
および黒田氏と奥野の対談
を予定しております。

黒田氏には「プロスポーツが富山を元気にする~子供たちの未来のために~」と題して
ご講演いただくことにしています。

ちなみに飲食はありませんので、入場、ご参加は無料です。

もしお時間がありましたら、ぜひお立ち寄りください。





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2012.07.31 Tue

福島・宮城視察

category:未分類
7月30日(MON)~31日(TUE)



あの震災から1年4か月。
福島県と宮城県に視察に行ってきました。

今回は農業と農地復旧がメイン。

県議会自民党会派の農林水産部会に便乗して(私は文教公安部会のメンバーですが)、
東北へ。
復旧の現場やその取り組みは、いましか目にすることができないだろうと。。。



緊急時避難準備区域である南相馬市原町区にある
高(たか)ライスセンターさん。

米、麦、大豆の栽培と乾うどんの生産をしている農業法人です。


IMG_0130.jpg


が、震災後は一変。

放射線量が出荷数値を上回り、
米、麦、大豆、いずれもアウト。

結局、自家栽培から国内産の小麦に切り替えて、うどん生産再開、
現在に至る・・・ということでした。


ただ、ここでわかったのは、
現在の除染方法ではなーんの意味もない、ということ。

なんでも一部除染を施して、放射線量の数値が下がっても
2週間もすれば元通りなのだとか。

詳しく聞いてみると、福島県のおよそ7割が山林と言われていますが、
どうやら山林に関しては、民家や田畑から20メートルの地点までしか
除染しないということになっているようです。

すると、どうなるか―――。

天候などによって、山林やまだ除染されていない箇所から
放射線物質が流れてくる、という事態に陥ってしまっているそう。

南相馬市の職員の方も、点ではなく、面で除染をしなければ意味がないと
憤っていしゃっしゃいました。(←政府に対してね)

そしてもうひとつ、作物は土からだけでなく、水に含まれる放射性物質を
そのまま吸い上げてしまうため、川などから水を引き込んでいる場合、
やはり上流が汚染されていると使えない。

なんともお粗末な政府の除染計画です。

もう何と言ってよいやら、ただただいたたまれないという感じでした。


IMG_0127.jpg

↑車窓から。津波で大破した車が集められているものの、
 処分はいつになることやら。



宮城県では、富山県から派遣されている職員の方と一緒に、
亘理町、岩沼市、名取市の復旧状況をそれぞれ視察。

宮城野原
↑↓すべて流された住宅の跡地は、いまや草原のような有り様。
  まだまだ手つかずのところが目立つ。
宮城家がれき


しかし中には、海水に浸かった水田を復元し、ようやく米作りが再開したところも
ありました。

表土をはぎ取って、土壌改良剤を撒き、耕起して水を張って・・・
と田んぼ一枚一枚、気の遠くなるような作業の果ての青い水田。

ちょっと感動しました。
小さな作物の姿を目にして、ようやく復旧復興の兆しを感じた気がしました。
地元の方や作業に携わっていらっしゃる方々はもっとでしょう。
きっとこれが黄金色に染まるころ、兆しがしっかりとしたカタチに変わっていくんだろうと
思います。

宮城復旧田炭酸カルシウム
↑土壌改良剤(炭酸カルシウム)を撒いた田。
 白い粉が炭酸カルシウム。
宮城復旧田稲
↑復旧した水田。


また、津波よけ「千年希望の丘」の試験場も視察。

震災ガレキを使って丘を作り、植樹することで、
津波の威力を減衰・分散させようというもの。

宮城希望の丘実験
↑高さ4メートル、大きさ約2000平方メートル。
↓5月26日に植樹されたばかりの植物。
宮城希望の丘植樹アップ

これをゆくゆくは海岸線一体に設置していく計画だそうです。


このほか、大規模な太陽光利用型植物工場にもお邪魔。
農水省が手掛ける食料生産地域再生のための先端技術開発事業です。

宮城いちごハウス雑感ロング
ここは生産法人と大学や企業の研究機関が連携して、
生産技術の合理化に取り組んでおり、確立した技術として体系化することが
目的です。

宮城県を代表する園芸作物いちごを生産していた農家が壊滅的な
被害を受けたこともあり、ここではいちごとトマトの2種類が栽培されています。

宮城いちごハウスとまとロング
↑ちなみに排水は完全循環型だとか。すごい。

ただこれは、国が多額の費用を投入したモデルケースで、
29年度までの研究展開が終われば、生産法人に譲渡されることになっています。
富山で参考にすることはなかなか難しいかな。

とはいえ、9月20日ごろがトマトの初収穫とのこと。
ここの技術が生かされ、被災地域の園芸生産が一日も早く再開されることを
期待します。



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